Des souvenirs du Cambodge カンボジアの想い出 – その3

Des souvenirs du Cambodge カンボジアの想い出 – その3

その3

数百年の時を経て朽ち果て、熱帯の植物がそれをまるで飲み込むように覆いかぶさる遺跡にたたずむと、なんだか自分自身のことがとるに足らない些細なことに思えてくる。人間の繁栄と争いの果ての壮大なドラマを感じるからだ。そして遺跡に流れる今の平穏と静寂。実をいうと、カンボジアを訪れたのは数年前のこと、アンコールの遺跡群とその周囲ののどかさに深く癒され、いつまでもその趣を失わないで欲しい心から願っている。しかし、観光客が押し寄せるにつれ、街の喧騒と環境破壊は確実に進んでいる。

遺跡近くで見かけたカンボジアの子どもたちは、実年齢が7歳でも、日本人の5歳ぐらいの体格でしかない。人種の特徴もあるかもしれないが、その原因の大部分は栄養不良だ。やせた幼い子どもたちが小さな手に10枚一組の絵葉書を握りしめて、観光客の後を追いかけて歩く。この子どもたちが豊かになるには、経済発展はどうしても欠かせないと思う。またいつか再訪することがあったとしたら、その時にはまた違った光景を見ることになるかもしれないが、カンボジアの豊かな心だけは失わないでいて欲しい。



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