盲人たちが象を触りながら口々に言う。 「この動物は、ヘビのように長い」「いやいや、ツバサがあって鳥のようだ」 「ライオンの様なたてがみがあるゾ」...。
全体を見ずに評価することへのいましめのだが、 盲人に対する侮蔑の意がこめられている。 しかし、見方を変えると全く逆になる。 ためしに、象ってどんな姿か思い起こしてみよう。
象の耳ってどんな? そもそも、象を体毛を持たない動物だと思っていない? 健康な目を持っていても、象に対する認識は結構間違っている。
それにひきかえ、実際に触れて感じとった盲人たちの象は何とリアルな事か。 L'essentiel est invisible pour les yeux. 本当に大事なことは目に見えないんだよ 星の王子さまより
Un éléphant et des aveugles 群盲と象
