私は元来、信心深い方ではない。 友人は真逆で、ここ黄大仙を訪れるたびに、運気がウナギ上りなんだとか。ここ数年の友人を見ていると、確かにハンパない。 というわけで、誘われるがままについて行ってみることに...。
黄大仙は、もともと黄という名の仙人を祭る祠で、 風水上もっともパワーみなぎるライオンロックのの麓に造られた。
地下鉄駅直結で便利だけど、 そんなパワーみなぎる土地に穴をあけちゃっても大丈夫なのかなあ。
門を入って左手の階段を上ると、十二支の立像があり、皆自分の干支の前で写真を撮る。
その先の地下には太歳元辰殿があり、入場料を払うと中国風のお守りと 太くて短い線香を三本渡される。 本尊を取り囲むように60人の将軍が並んでいて壮観な眺めだ。 それぞれの生まれ年で担当する守護将軍が決まっているようだ。 この生まれ年というのが、旧暦だから注意が必要らしい。 3本の線香は、ご本尊と将軍様全員と、そして自分の守護将軍にそれぞれ1本ずつ手向ける。
外の喧騒とは別世界で広いお堂の中に参拝客は私達のみ。 どうも、ここは本来年初に、その年一年の幸運と無病息災を願いに訪れる場所のようだ。
外に出ると、ムッとする熱気と人の波。
お堂がいくつも建ち並んでいて、道教、孔子廟、仏殿、関帝廟まである。
八百万の神の国日本人の感覚としては理解できなくもないけど...。
これで、私も少しは運気が上がるのかなあ。
いえいえ、友人を見ていると、 神仏を敬う真摯な姿勢が、謙虚さにつながっているし、 出会いや縁を大切にする心が、 チャンスを呼び込み、それをものにすることを可能にしているんだと思う。
そうだ、パワースポットに行ったら運気が上がるのではなく、 そのパワーを普段の生活にどう生かすかってことか!
Wong-Tai-Sin 黄大仙
