人気に陰りが出てきたとはいえ、まだまだ日本では野球が主流だ。 「日本の野球」には独特の雰囲気がある。投手と打者の「間」はまさに日本的で、相撲に似通った点がある。 行司が待ったなしといいながら、 呼吸が合う(敵と呼吸を合わせる!?)まで何度でもやり直すところなんかは、 まさに間合いに対する日本人の感覚だろう。
送りバントを多用して状況を作って ここぞというところでの四番登場は、 これより三役といったところ。 観客が待ち構えた瞬間瞬間のプレーに興奮が生まれる。 ところが、世界の人が夢中になるサッカーとは大違いだ。 間合いなんてものは関係なく、どこからでもボールを奪って点を取りに来る。
油断も隙もあったものではない。 エースが居ようが、組織だったプレーができなければ何の意味もない。 ボールがないところでも、仲間を信じてひたすら愚直なスプリントを繰り返す。
そのほとんどは徒労に終わったとしても、たった一度の成功のために死力を尽くす。 そこに世界の人は人生を重ね見ているのかもしれない。
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